国道交通省が観光立国推進に向け取り組み始めた観光統計から旅行者の趨勢がわかりやすい宿泊旅行統計からのランキングです。
これまで、日本では観光に関する全国調査がなされておらず、実態を数字として正確にはわかりませんでした。
2008年国としてその実態調査がなされ、旅行に関しての状況が数字から判るようになりました。
さて2007年の宿泊は延べ宿泊者数は3億938万人泊でした。
述べ宿泊者数の都道府県で多い順は、
1位 東京都 3718万人泊 2位 北海道 2492万人泊 3位 大阪府 1600万人泊
以下4位 千葉、5位 静岡、6位 沖縄 7位 神奈川 8位 長野、9位 愛知、10位 京都の順で、
下位では38位の富山以下愛媛、佐賀、香川、福井、鳥取、高知、島根、徳島、奈良の順です。
さらに都道府県別の延べ宿泊者数に国勢調査に基づいた都道府県の人口を加味したものが以下のような順位になります。
都道府県の人口を加味することにより、それぞれの都道府県の人口に対して宿泊者がどれだけ居たか、つまりその都道府県の人口に対してどれだけの人がそこで宿泊したかが判り、都道府県の面積の違いや地勢的な違いをある程度排除でき、それぞれの都道府県の宿泊旅行先の人気度をある程度正確な実態に近づけることが出来ます。都道府県の順位は以下の通りです。
全国平均は242人泊 | |||||
1位 | 沖縄 | 876 | 25位 | 千葉 | 244 |
2位 | 長野 | 481 | ↓平均以下 | ||
3位 | 山梨 | 467 | 26位 | 島根 | 241 |
4位 | 北海道 | 443 | 27位 | 福井 | 238 |
5位 | 石川 | 394 | 28位 | 富山 | 231 |
6位 | 大分 | 393 | 29位 | 高知 | 231 |
7位 | 京都 | 363 | 30位 | 宮崎 | 228 |
8位 | 福島 | 359 | 31位 | 青森 | 219 |
9位 | 静岡 | 354 | 32位 | 香川 | 211 |
10位 | 栃木 | 345 | 33位 | 山口 | 209 |
11位 | 鳥取 | 322 | 34位 | 滋賀 | 208 |
12位 | 和歌山 | 318 | 35位 | 岡山 | 190 |
13位 | 群馬 | 314 | 36位 | 広島 | 186 |
14位 | 宮城 | 310 | 37位 | 大阪 | 181 |
15位 | 岩手 | 309 | 38位 | 岐阜 | 170 |
16位 | 長崎 | 303 | 39位 | 福岡 | 168 |
17位 | 山形 | 302 | 40位 | 愛媛 | 166 |
18位 | 東京 | 296 | 41位 | 兵庫 | 157 |
19位 | 三重 | 295 | 42位 | 徳島 | 153 |
20位 | 熊本 | 290 | 43位 | 愛知 | 145 |
21位 | 秋田 | 278 | 44位 | 神奈川 | 120 |
22位 | 鹿児島 | 274 | 45位 | 茨城 | 106 |
23位 | 新潟 | 259 | 46位 | 奈良 | 81 |
24位 | 佐賀 | 258 | 47位 | 埼玉 | 45 |
旅行費用の結構な割合を占める宿泊料金から見た経済効果の面での趨勢には問題ないと思いますが、下位に甘んじた県の考えられる事情は以下通りではないかと思います。
例えば世界遺産の宝庫の奈良やイベントに力を入れている埼玉・横浜を抱える神奈川はそれぞれ京阪神・首都圏の周辺で交通の便が非常に良い地域にあり、観光やイベントでは訪れても宿泊は他の都府県に流れてしまい宿泊者の確保ができていないのかも知れません。
他にも兵庫・大阪や滋賀あたりも同じような理由かもしれません。
また、愛知県は首都圏・関西圏のほぼ中間に位置し新幹線を使う事により愛知県で泊まらずに日帰りする旅行者や温泉の宝庫の岐阜・静岡にも囲まれているために宿泊者の確保ができていないのかも知れません。
ただ、その一方で旅行者を足止めする何かがあれば宿泊者数を増やせる可能性のある地域もあると思います。
この宿泊統計では延べ宿泊者数の他に各旅館・ホテルの門外不出だった客室稼働率の都道府県レベルの数字や訪日外国人の延べ宿泊者数なども見ることが出来ます。
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