「なんとなく人気の温泉地」で決める前に、泉質の違いを知ると宿選びの精度が上がります。環境省が定める10の泉質基準と、エリア別・目的別の詳細ガイドを合わせてご案内します。
温泉旅行で失敗しにくい選び方は、①アクセス ②源泉かけ流しか循環ろ過か ③貸切風呂・客室露天風呂の有無 ④泉質の好みの4点を組み合わせて考えることです。特に④の泉質は「無色透明でやさしい湯」「白濁した硫黄泉」「とろみのある炭酸水素塩泉」など、見た目・肌ざわりの好みが分かれるポイント。宿泊施設や温泉地の公式情報に掲示されている「温泉分析書」を確認すると、実際の泉質名や泉温、pHまで把握できます。
※温泉の感じ方には個人差があり、特定の症状に対する治療効果を保証するものではありません。体調に不安がある場合は、入浴前に医師にご相談ください。
温泉の泉質名は、環境省が定める「鉱泉分析法指針」(平成26年改訂)にもとづき、療養泉として10種類に分類されています。分類は成分の含有量や種類による区分であり、優劣を示すものではありません。
療養泉の泉質とは、環境省の「鉱泉分析法指針」にもとづき、温泉水に含まれる化学成分や温度によって単純温泉・塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉・二酸化炭素泉・含鉄泉・酸性泉・含よう素泉・硫黄泉・放射能泉の10種類に分類されたものです。
| 泉質名 | 環境省の分類基準 | 特徴(色・匂い・肌ざわり) | 知られている温泉地の例 |
|---|---|---|---|
| 単純温泉 | 溶存成分(ガス性のものを除く)が1kgあたり1,000mg未満、泉温25℃以上 | 無色透明・無味無臭でやさしい湯ざわりとされる | 鬼怒川温泉、道後温泉、下呂温泉 |
| 塩化物泉 | 溶存成分1,000mg以上で、陰イオンの主成分が塩化物イオン | 塩味がありやや温まりやすい湯質とされる | 秋保温泉、城崎温泉、指宿温泉 |
| 炭酸水素塩泉 | 溶存成分1,000mg以上で、陰イオンの主成分が炭酸水素イオン | とろみのある肌ざわりが特徴とされる | 湯村温泉、鳴子温泉、嬉野温泉 |
| 硫酸塩泉 | 溶存成分1,000mg以上で、陰イオンの主成分が硫酸イオン | 無色透明でわずかな苦味を感じることがある | 玉造温泉、河口湖温泉、芦ノ牧温泉 |
| 二酸化炭素泉 | 遊離二酸化炭素を1kgあたり1,000mg以上含む | 湯面に細かい気泡が付くのが特徴 | 有馬温泉、別府温泉郷、湯の児温泉 |
| 含鉄泉 | 総鉄イオンを1kgあたり20mg以上含む | 空気に触れると赤褐色に変化する | 長良川温泉、登別温泉、土湯温泉 |
| 酸性泉 | 水素イオンを1kgあたり1mg以上含む | すっぱみがあり刺激を感じやすい湯質 | 新玉川温泉、岳温泉、蓼科温泉 |
| 含よう素泉 | よう化物イオンを1kgあたり10mg以上含む | 2014年の指針改訂で独立した比較的新しい分類 | 泉質ガイドで確認 |
| 硫黄泉 | 総硫黄を1kgあたり2mg以上含む | 卵のようなにおいと乳白色〜緑色の濁りが特徴 | 草津温泉、別所温泉、雲仙温泉 |
| 放射能泉 | ラドンを1kgあたり一定値以上含む | 無色透明で、他の泉質に比べ珍しい分類 | 湯の山温泉、三朝温泉、玉名温泉 |
※上記は環境省「鉱泉分析法指針」に示された分類基準および一般的な性状の紹介であり、個別施設の効能・適応症を示すものではありません。正確な泉質・適応症は各施設の温泉分析書をご確認ください。
都道府県ごとの温泉地を、開湯の歴史や泉質の特徴まで踏み込んで解説する詳細ガイドを順次公開しています。まずは以下のエリアから。全47都道府県の一覧は「全国の温泉旅館・温泉宿をエリアから探す」ページからもご覧いただけます。
「どこが人気なのか」を知りたいときは、宿泊予約実績にもとづくランキングが参考になります。ゆこゆこネットが公開している、テーマ別の人気温泉地ランキングへのリンク集です。
「肩こりに効く」「冷え性に効く」といった分類は、ゆこゆこネットが公開している検索条件のカテゴリです。当サイトが独自に効果を判定・保証するものではなく、あくまでゆこゆこネット側の案内をご紹介するリンク集としてご利用ください。全28カテゴリを4つのテーマに分けて掲載しています。
※温泉の効能は科学的に効果が確認されたものではなく、一般的に「効能」として紹介される症状(適応症)を示すものです。感じ方には個人差があり、治療効果を保証するものではありません。体調に不安がある場合は、入浴前に医師にご相談ください。
目的地までのアクセス、源泉かけ流しか循環ろ過か、露天風呂や貸切風呂の有無、泉質の好みの4点を組み合わせて選ぶと失敗しにくくなります。
宿泊施設や温泉地の公式情報に温泉分析書が掲示されている場合が多く、泉質名や泉温、pHなどが記載されています。にごり湯や硫黄泉など好みの湯質を狙う場合は事前確認がおすすめです。
単純温泉は、温泉水1kgあたりの溶存成分量が少ない泉質を指す分類上の名称であり、成分量の多寡が優劣を示すものではありません。刺激が少なく、湯あたりしにくいとされています。
温泉の感じ方には個人差があり、温泉浴が特定の症状への治療効果を保証するものではありません。体調に不安がある場合は、入浴前に医師にご相談ください。
温泉地は温泉が湧出する地域の名称で、複数の宿泊施設が同じ温泉地の源泉を利用している場合があります。宿選びでは、温泉地名と宿泊施設名の両方を確認するとわかりやすくなります。
多くの温泉地に日帰り入浴のみ受け付ける施設があり、目的地までのアクセスや営業時間を確認すれば日帰りでも温泉を楽しめます。